14:51
W1(23k) 2:58 - A1一ノ瀬分岐(32k) 4:59 - W2(50k) 6:31 - A2 白谷川(63k) 9:?? - A3白川(78k) 11:31 - W3(90k) 13:29 - G(100k) 14:51
「OSJ ONTAKE100」に参加してきた。長野県王滝村のガレ林道をひたすら走るトレイルレースで、なぜか熱狂的ファンが大勢いる不思議な大会である。
自分は毎年富士登山競走に出ているので(※完走したとは言ってない)、今までスケジュール的に見送っていた本レースであるが、今年は富士登山競走に向けた脚力向上(?)という目的の元、ポチッとエントリー。
なお、結果的に9月に信越五岳を走ることになったので、それの前哨戦という位置づけになりました。
目標タイムは14時間。これはSUB14で完走すると、翌年以降の100mileの部への参加資格が得られるということで、とりあえず目標としてみた。
0時。ONTAKE100スタート。
普段なら寝てる時間なので、スタート前から既に眠い。周りのペースが速く、あまり流れに乗りたくない感じ。。。感覚的に苦しくない程度のペースを維持して淡々と走った。
一応富士登山競走に向けて走り込んでいる体なので、序盤の登りは走り切ることを心掛ける。
10km過ぎて、登り区間が一旦終わり、ダウンヒルが始まるが、ペースが上がらない。というか、自分が下手クソなだけ?w
やっぱり周りの流れに乗れず、邪魔にならないようにトレイルの隅っこをトコトコ走った。
そして、早速最初の異変が訪れる。
眠い。。。眠すぎる。
使う予定はなかったが、一応持ってきていたカフェイン入りのジェルを摂取してみるも、全然効果なし。
騒がしい熊鈴の音色がだんだん心地良くなってくるくらい頭がおかしくなってきたので、遂にトレイル脇に座り込んだ。
しばらく目を閉じてちょっと寝よう、、、とするものの、『大丈夫ですか!?』とすかさず声を掛けられるので寝れないw
諦めて先に進む。
第1関門手前で夜が明けて、ようやく眠気も飛んできた。ここから挽回しなければ!
良いペースを刻む100mileのランナーがいたので、こっそりマークしながら進んでいくと、だんだん調子が出てきた。
夜間はトボトボ歩いていた登りも、サクサクとキロ10分を切るペースで歩けていたと思う。抜かれる一方だった展開から抜く一方の展開へ。
無敵モードに入った気がする!
次の目的地となる第2関門は63km地点にあり、そこでデポバックが受け取れる。
デポバックには日中の暑さ対策グッズ一式が入っているので、気温が上がる前に辿り着きたいところ。
あと、エナジードリンクも早く飲みたい!
そんな気持ちを見透かされたかのように、手元の時計で57kmを過ぎたあたりに看板が設置されており、『次のエイドまであと3.5k』と書かれていた。
まじ!?思っていたより近いじゃん!
あと3.5kなら頑張っちゃうよ〜!
と、残り少なくなっていたボトルの水を飲み干し、プッシュプッシュ!
走り続けるが、、、おかしい、全然着かない。
いつの間にか時計の電池が切れてしまい、今何キロ地点なのかわからないが、絶対3.5k以上走ってるぞ。。。
あの遠くに見える向かいの山を走るランナーはエイドで補給した後なのだろうか。。。
結局、その向かいの山に辿り着き、エイドはまだ先という事実を目の当たりにして絶望する。
無敵モード終了とともに、ゾンビ化(笑)
ようやく『まもなくエイド』というエイド手前の看板を目にしても、"いやいや!全然間があるし!"などと周りのゾンビランナー達と悪態を吐きながら歩いていたら、ようやく第2関門に到着した。
長かった・・・!3.5k看板から7kmくらいあったんじゃないか?誤差率100%だぞw
これがOSJクオリティと言ってしまえばそれまでの話ではあるが、
- そもそもあの看板の前に立っていたのは本当にスタッフだったのか?
- 『あと3.5k』とは書いてあったが、単位がメートルではなかったのではないか?
など、思い返せば謎は深まるばかりである。w
さて、なんとか第2関門に辿り着いたので、後半戦に向けてそそくさと準備する。
暑さ対策については、5月に走った(※完走したとは言ってない)彩の国100mileの経験を活かして、サングラスと日除けスクリーン、アームカバーを装着し、日焼け止めクリームもしっかりと。
補給食はほぼ入れ替えなしで、水に溶かすアミノダイレクトだけ追加し、エナジードリンクをガブ飲み。
エイドを出る時に、スタッフの方が『この先で子熊が出たので気を付けて!』と叫んでいたが、そう言われても気を付け方がいまいちわからないので、とりあえずホイッスルで威嚇出来るように心構えだけして早々に出発した。
第2関門出発時点で9時間40分とSUB14に届くかどうかかなり際どいところ。ギリギリまで粘ってみるかと、気持ちは切らさずに進んでみる。
第3関門に11時間30分くらいで到着できればSUB14いけるはず!
ここまで調子は悪くない。エネルギー補給は少ないが、いつも陥るハンガーノック的症状は出ていないので、省エネでうまく走れているようだ。
柿ピーとミックスナッツとドライフルーツをジップロックにぶち込んだトレイルミックスが美味しい。
一つ懸念があるとすれば、時計の電池が切れていることだ。
ONTAKE100は基本10km刻みの看板しか設置されておらず、目印になりそうなランドマークも無いので、今どこを走っているのか感覚的に全くわからない。。。
時計の距離表示はある意味心の拠り所になってる部分もあったので、これが地味にツラい。
あとどれくらい走ればいいのだろう。とにかく行けるところまで行くしかない。
第3関門(78k)に着いた時点で11時間31分。
そうめんを一杯いただき、即エイドを出発。
SUB14が見えてきたということは、裏返せばゴールまで余裕が全くないことを意味している。1分1秒を削り出さねば!
・・・しかし、事態は急変してしまった。
足裏が突然限界を迎え、下りの衝撃に耐え切れず走れなくなってしまったどころか、登りもストライドが伸びなくなってしまい、トボトボ歩きに。。。
接地するたびに足裏がツラい。
ちょっとこれは無理するものではないな〜、というところでSUB14はキッパリ諦める事にした。
第3関門からゴールまで地獄の22km。
距離感もわからずほぼ歩き続けたデスロード。今までで一番ツラい展開になってしまったなぁ。。。
フィニッシュタイム14時間51分。
SUB14いけたかなぁ。。。
100mileも挑戦してみたいなぁ。。。
と、終わってみれば来年に向けてモチベーション高めで王滝村を後にするのでした。
なんとなく熱狂的ファンの気持ちがわかったような、わかりたくないような。w
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