2017/04/21

20170415-16 HAKONE100


23:16
Round-1 10:57
Round-2 12:19



5月にエントリーしている"彩の国100mile"に向けてロングの練習をしよう!!ということで思い立った箱根外輪山2周。
外輪山1周は50km・3,000mD+程度なので、単純にそれの倍である。数字だけ見るとCCCと同じくらい。
彩の国は50kmの(北と南の)ループを走る感じなので、これは良いループシミュレーションになるのではないか、と思い付いた次第。

負荷が高いということは相応のメンタルも要求されるので、「天気が悪いからやめた〜」とか「1周で十分じゃん〜」とか言い訳による逃げ道を極力断とうと思い、決行日を予め知り合いに宣言しておき、2周目に突入したら強制的に朝を迎えなければならないように2周目のスタート時間を21時とした。(1周目のスタートは9時)

また、勝手に走るだけなのに「HAKONE100」などとレースっぽいネーミングも付けてみた。いつか草レース開催しましょう。


ざっくりとした概要は以下の通り。

  • コース:箱根外輪山2周(箱根湯本起点に、Round-1は反時計回り、Round-2は時計回り)
  • 距離:約100km
  • 累積標高:約6,000m
  • スタート時間:Round-1 AM9時、Round-2 PM21時
  • 制限時間:特になし。ただし、目標タイムは24時間。
  • エイド情報:金太郎茶屋(1周目のみ)、長尾峠駐車場(1周目のみ)、山伏峠レストハウス(1周目のみ)、セブンイレブン元箱根店、セブンイレブン箱根湯本駅前店


■Round-1 (反時計周り/三国山経由/元箱根R1経由)



10:57
塔ノ峰 0:37 - 明星ヶ岳 1:28 - 明神ヶ岳 2:10 - 金時山 3:28 - 乙女峠 4:15 - 丸岳 4:37 - 長尾峠 5:00 - 湖尻峠 5:56 - 三国山 6:30 - 山伏峠 7:04 - 箱根町BT 8:31 - 元箱根 8:43 - 浅間山 10:04 - 箱根湯本 10:57




今回のHAKONE100では事前に告知していたこともあり、1周だけ一緒に走ってくれる2名の仲間がいた。金時山までは、時間をずらした鬼ごっこ形式でそれぞれが思い思いのペースで走り、そこからは一緒に箱根湯本を目指すファンラン形式。

とはいえ今回のテーマはスピードではなく、「100マイルを走るペースを見つけること」。なので、先にスタートした仲間を追いかけたい気持ちも無いわけではないが、あくまでマイペースに。目標ペースとしてはCTの60%程度を目安と置いていた。

前回の外輪山にて、猛暑とオーバーペースでぶっ潰れた苦い経験も踏まえて、
にかく一定のペースで、登りも下りも心拍を上げないようにゆっくりと。そして、脚の筋肉を使わないように骨盤を意識した動きを徹底した。

そんなゆとりある走りを続けたにも関わらず、金時山到着は3時間28分というまさかのベストタイム。
コンディションも良かったのだろうが、上手くペース配分が出来たのだと思う。急がば回れとはこのことかな。

そして、さらにビックリしたことは、脚の疲労を全く感じなかったことだ。結局1周走り切ってもめちゃくちゃ元気だったのは彩の国に向けて好材料と受け取っておきたい。
まぁ、本番のレースでこんなにのんびり走れるとは思えないのだが、周りに惑わされず淡々とペースを刻むことが完走にむけたキーポイントとなることは間違いないだろう。

1周目は、仲間のペースに合わせて走ったので、かなり余裕を持って箱根湯本に帰還。
そして、ここから未知の2周目に突入する。


■Round-2 (時計周り/元箱根R1経由/西岸ルート)



12:19
浅間山 1:07 - 元箱根 2:08 - 箱根町BT 2:42 - 真田浜 3:39 - 湖尻峠 4:42 - 長尾峠 5:39 - 丸岳 6:12 - 乙女峠 6:30 - 金時山 7:17 - 明神ヶ岳 9:28 - 明星ヶ岳 10:22 - 塔ノ峰 11:31 - 箱根湯本 12:19




1周目を無傷(?)で終了して、とりあえず2周目に突入する元気はある。と、思っていたのだが、1周コンプリートでやり切った感を露わにして帰路に着く仲間を見送り、静かになった箱根湯本の商店街でポツンと佇んでいるとおもむろに寂しくなってくる(笑)
とはいえ、もはや2周目に突入しない理由は無いので、セブンイレブンでレッドブルとカップラーメンを平らげ、満を持してスタートした。

湯坂路をサクサクと登るが、やはり脚は相変わらず軽く、筋肉の張りも感じられない。50kmを過ぎてこの感覚は初めてなので、期待が高まる。たまにガサガサッと動物の物音にビビりつつも、快調に登り切る。

湯坂路を越えて一旦ロードの国道1号線に出ると、ここは走り屋(※ランナーではないですよ・・・)が沢山。轢かれないように対向車線側でヘッドライドを点けて居場所をアピールして走る。途中パトカーとすれ違ったが、なんとなく会釈したら折り返して追いかけてくることはなかった。。。

元箱根のセブンイレブンで補給し、芦ノ湖西岸歩道経由で湖尻峠を目指す。この区間はとても走りやすいが、言い換えると単調な区間なので飽きる。飽きてくるとやってくるのが、そう、睡魔である。
時刻は0時を回り、普段ならぐっすり寝ている時間に、朝から動き続けていているのだ。眠くならないはずがない。寝たい。
フラフラしながらも長い西岸歩道を終え、深良水門付近で腰を下ろした。寒い。

この日はとても風が強い一日で、夜になってもまぁまぁ風が吹いていた。
風が当たると身体が一気に冷えてくるので、極力止まらないように動き続けたいのだが、眠気で身体から停止信号が発せられている。このあたりから段々と、頭で考えていることと身体の動きに差が生じるようになってきていた。意識も朦朧としており、湖尻峠から乙女峠までの景色は正直全く覚えていない。

そんな中、事件は起こった。
ハッと気がついたら足首がめちゃくちゃ痛いことに気付いた。なんと捻挫しているではないか!


えっ???何???いつ???


全く心当たりのない足首の痛みに動揺を隠せない。
もしかしたらこの痛みは気のせいかもしれないと思い、ダッシュしてみようとしたものの、今度は激痛によりすっ転んでしまった(笑)


いつの間にか負傷してるとか意味ワカラナイ・・・


下手したらいつの間にか死んでたかもしれないので、大いに反省すべき事故として心に刻まなければならないが、なぜ捻挫したのか誰もわからない迷宮入り待ったナシな事故でネタ的にはおいしいと思ったのはここだけの話にしておく。

この負傷により、以後走ることができなくなったが、何とか歩き続けることはできるので、HAKONE100は継続。ここまで来たら意地でも箱根湯本まで行ってやる、と心に誓い、金時山へ取り付いた。

金時山の山頂でちょうど日の出を迎えた。山頂の茶屋は当然閉まっているし、登山者は自分しかおらず、山頂を独り占め。振り向くと雲一つない濃紺の空に雄大な富士山が佇んでいた。

いやー、このタイミングでこの場にたどり着けて最高!最高です!(2回言いました)

富士山に背中を押してもらって、リスタート。しかし、下りは足首が動いてしまうのでキツイ。どうにかならないものかと足の置き方等を工夫してみたのだが、結局最後まで解決策は見出せず。

そして、夜明けと共に一度は吹っ飛んだ眠気も、ペースを上げられない状況で再び舞い戻り、気がついたらトレイルの真ん中に体育座りして寝ていた。
本日2度目の動揺である。時計を見たら10分くらい落ちていたようだ。箱根外輪山コワイ。。。


そんなハプニングを乗り越えて、明神、明星と山を越え、ようやくゴールに。
乙女峠からはオール歩きの不甲斐ない一周になってしまったが、踏破は踏破だよねってことで(笑)
一応目安にしていた24時間以内もクリア。苦しんだが、彩の国に向けて課題も見つけられたし、良いトレーニングになったと思う。

次チャレンジする時は、もうすこしスピードを意識したTTをやりたい。
目標は20時間以内かな・・・。
あと、捻挫しないこと。



<Gear List>
DAY OF THE DEAD IPA SPLASH T
Skinmesh SL / Finetrack
5Pocket Shorts / 山と道
Wind River Hoody / Teton Bros.
Minimalist Pants / SHMW
Power Wool Grid Hoody / Teton Bros.
Minimus Smock / Montane
Buff

Terracraw 220 / inov8
Drymax socks

Rush 7 / Paago Works
Purist Bottle *2
エマージェンシーキット
サバイバルブランケット
REAKTIK+ / Petzl
閃325 / Gentos
補給食(菓子パン・おにぎり)

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