2017/08/30

20170826-27 Nightmare 3peaks


10:42
一軒茶屋 1:17 - 有馬温泉 1:54 - 極楽茶屋跡 3:26 - 高座谷 5:04 - 一軒茶屋 6:30 - 有馬温泉 7:13 - 極楽茶屋跡 9:00 - 高座谷(ゴール) 10:42



ディープな面子が集まる、怪しげな六甲ローカルの草レース、Nightmareに参加してきた。

今回で3回目の開催となるこの大会、名前の通り、ランナーに"悪夢"を見させることを目的としたイベントである。(ホントか!?)
定員50人の小さなレースだが、参加メンバーは山大好きな猛者ばかり。


今回、たまたま仕事で関西出張が入り、折角なので週末六甲山で遊ぼうかなと思い、六甲ローカルの友人であるsakoちゃんに「週末ご都合いかが?」と連絡したところ、『俺は都合付かんけど、こんなレースあるよ』とNightmareに招待してもらうというまさかの展開。
そんな流れでこれはご縁だと思い、ノータイムポチりさせてもらった次第(笑)


レースは土曜日18時に芦屋ロックガーデンの高座谷をスタートして、中央尾根で一軒茶屋まで登ったあと、魚屋道で有馬温泉へ下る。
その後、今度は有馬三山を経て極楽茶屋跡まで登り、全縦コースで六甲最高峰を経てスタート地点である高座谷へ戻ってくるルート、、、、を2周(笑)
これを朝6時30分までに帰って来れれば完走である。
夜通し走って、有馬三山2周とかドMすぎる。(※噂によると、時間内に3周してしまったヤバい方も1名居たとか居ないとか・・・)


受付やら準備やらを経て、ゆる〜い雰囲気の中、ゆる〜くスタート。こういうのが最高に良いですね。
皆さん脚がすごいです・・・ photo by Sako-chan


近くのランナーとお話をさせてもらいながら、一軒茶屋までサクサク登っていく。有馬温泉までは走りやすいトレイルなので、あっという間に有馬温泉へ到着。


"これは割と楽に完走できちゃうんじゃないの〜???"


と、雑念が入った状態で有馬三山に取り付いたところ、想像以上の急登にあっという間に心を抉られる。ヤバイぞこの登りは・・・

落葉山、灰形山と一つ一つピークをクリアして、ようやく3つ目の湯槽谷山に到着した。
いやー!思っていたよりキツかったけど、とりあえず有馬三山はクリア、、、した気になっていたが、むしろここからが有馬三山の本番であった。

なんと極楽茶屋に向けてもう一本登り返さなければならないのだ。


"有馬四山じゃん。。。"


独りツッコミを自分に入れながら、果てしない登り返しに無性にイライラしてきたところで、ようやく極楽茶屋跡に到着した。長かった、、、そしてもう一回ここに来なければならないと思うと非常に気が重たい。


エイドのスタッフの方に「有馬三山なのに4回登るとか聞いてない。ヤバイ」などと興奮気味に初有馬三山の感想を伝えつつ、次の目的地である六甲最高峰へ向かう。

正確な表現をすると、六甲最高峰にタッチする必要はないのだが、ボーナスイベントとして最高峰に置かれているトランプを集めるとプレゼントがあるということで、折角なので行ってみた。
お、トランプが刺さってるわ・・・笑

拝借したトランプをポケットに入れておくと汗でグチャグチャになりそうだったので、地図に挟み、先へ進む。
さて、ここからはほぼ下りだ。

中央尾根を下っていると、記憶にない景色な気がして、ロストしたんじゃないかと行ったり来たり彷徨ってしまった。結局ルートは正しかったのだが、そんなことをしている内に、なんと地図に挟んでおいたトランプが無くなっていた。神隠し!?


"こ、これが悪夢・・・"


などと、わけのわからないことを独りで呟いてしまうくらいテンションがおかしくなってきたところで、無事スタート地点の高座谷へ戻ってきた。
ここまで5時間4分。2周目に7時間半近く時間を掛けられるので、とりあえず完走できそうではある。


しばし休憩して2周目突入。
続々と1周目を終えて戻ってくるランナーとすれ違い様に激励し合いながら、再び中央尾根を登っていく。
これでここを登るのは最後だと思うと結構頑張れる。3周だったら死んでますね、などと前後するランナーと笑いながら歩いた。


有馬温泉まで順調に下り、そのままセブンイレブンに直行。
そのまま有馬三山に突入する勇気は無く・・・レッドブルに気合いと翼を授けてもらう。


有馬温泉CPのスタッフの方に「ここまで何人くらい通過したんですか?」と聞くと、20人とのこと。
そして、既に8人が悪夢に飲み込まれてリタイアしたらしい。笑

自分もあんまりゆっくりしていると進みたくなくなってしまうので、意を決して2周目の有馬三山に取り付く。


とはいえ、1周目で有馬三山の全体像は理解した。
実は有馬四山で、ラストがエグいのだ。これだけ覚えておけば心の準備は万端である。


・・・と、進めど進めど2つ目の灰形山に全然辿り着かない。


こんな遠かったっけ。。。


ようやく灰形山を越えたが、今度は湯槽谷山が絶望的にツライ、全然着かない。


どうなってんだこれ!思ってたんとちゃう!泣


そう、有馬"四山"の印象が強烈すぎて、手前の"三山"の苦い記憶を喪失してしまったのである。それほど衝撃的だったということをお察しください・・・


顔を上げると、遥か上方にヘッドライトの明かりが見える。


"もう顔を上げるのは止めよう・・・"(自爆)


メンタルはボッコボコ。
1周目を怒りモードとすると、2周目はもはや懇願モードである。
早く終わってくれ・・・とただただ「祈るゾンビ」と化した。


そして、ようやく極楽茶屋エイドが見えてきて、有馬三山デスロードはようやく終わりを迎えた。エイドでいただくホットレモネードが沁み渡りホッとします・・・。

極楽茶屋エイドは稜線上にあるので風が冷たく、そんな中を長時間エイドサポートをしてくれるなんて、本当にありがたい。

もっともっとスタッフの方々とお話ししていたかったが、そろそろ先へ進まねばならない。

1周目に引き続き、改めて有馬三山のヤバさをスタッフの方に伝えたところで、再び六甲最高峰を目指す。六甲山から見下ろす夜景は最高だね。山と街が近くて本当に良いところだ。

最高峰からの下りでは、やはり睡魔が襲ってきた。ONTAKEの時もそうだったけど、AM4時あたりは自分にとって鬼門だな。来月の信越では何か対策を立てたいところ。


そんな感じでフラフラと怪しい足取りで中央尾根を進み、最後のロックガーデンの岩場は慎重に下り(一度足が引っ掛かって滑落しそうになったが・・・)、遂にゴールの高座谷へ!



特にゴールテープとかは無く、主催者のnobuさんもテントで寝ていて不在だったりして、スタート同様ゆるいゴール。これもまた良し(笑)


そして、ちょうど自分がゴールした時間帯がコアタイムだったらしく、続々とゴールに帰ってくるランナーを拍手で迎えていると、ようやく夜が明けてきた。


こうして悪夢の時間は終わり、再び平和な日常が始まるのでした・・・




振り返れば、ただただ景色もない夜の山をひたすら走っただけなのに、走り終えたあとの皆の清々しい表情がとても印象的でした。


やっぱりみんな山が心から好きなんだなぁ〜って伝わってきましたね。


Nightmareに招待してくれたsakoちゃん、Nightmareを企画してくれたnobuさんをはじめ、手厚くサポートしてくれた六甲ローカルのスタッフの皆さん。そして一緒に悪夢を楽しんだ参加者の皆さん。
最高のNightmareでした!一緒に遊べて本当に楽しかったです!また遊びましょう!

Thanks!!

参加賞と完走ドライマックス(レア)!!


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